(8) 音と動きで表現する力 -感性を育てるバレエ教育-

🌺シリーズ第8回
🌸 連載:バレエで培う心と体の素養
言葉にしなくても、音や動きで「気持ち」を伝えられるのがバレエの魅力です。
表現を通して育つ“感性”は、日常の人との関わりにも深くつながっています。
音に耳を澄ませることで感性が磨かれる
バレエのレッスンでは、ピアノの音に合わせて体を動かします。
その音を“聞き取る力”は、リズム感だけでなく集中力も育てます。
音の強弱やテンポを感じ取ることで、動きに自然な抑揚が生まれます。
耳を澄ませる時間が増えるほど、子どもたちは音楽を通して心の動きを表現できるようになります。
動きが「言葉の代わり」になる瞬間
言葉でうまく伝えられない想いも、体の動きなら素直に表せることがあります。
バレエは、その“非言語の表現”を学ぶ芸術です。
手を伸ばす仕草ひとつにも、喜びや希望を込められます。
子どもたちは動きを通して、自分の中にある感情を少しずつ理解していきます。
表現の時間が、自己肯定感を育てる
表現の場では「正解」がありません。
バレエでは、同じ動きでも一人ひとりの個性が光ります。
教師は「今の動き、とてもやわらかかったね」「音をよく感じていたね」と伝えます。
その一言が、“自分らしさを認めてもらえた”という安心感につながります。
表現する力は、自信を支える心の筋肉のようなものです。
家庭でできる「音と動きのあそび」
親子で楽しむ感性アップのあそび
- お家で音楽を流して、リズムに合わせて歩く
- 早い曲、ゆっくりな曲、それぞれの違いを感じる
- 止まる・動くを交互にくり返してみる
音楽を感じて体を動かすだけでも、感情の表現力がぐんと広がります。
「一緒に踊る」時間が、心を通わせるきっかけになります。
まとめ ― 感性は“感じる時間”から育つ
感性は、特別な才能ではなく、日々の中で“感じる経験”から育まれます。
音に心を重ね、体で表現することで、子どもは自分の世界を少しずつ広げていきます。
バレエ教育は、その繊細な感性をのびやかに育てる時間です。
感じることを大切にし、動きで伝える喜びをこれからも育てていきましょう。
🌸 次回予告
次は「姿勢と思考の関係 ― 美しい立ち姿が生む前向きな心」。心の整え方へ視点を広げます。

講師メッセージ
しなやかな姿勢とやさしい呼吸が、子どもたちの毎日を支えます。年齢に合わせたクラスで安心して学べます。

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