(6) 心が伸びる声かけ -バレエと子育ての共通点-

🌺シリーズ第6回
🌸 連載:バレエで培う心と体の素養
子どもがぐんと成長する瞬間には、必ず“ことばの力”があります。
バレエのレッスンで大切にしている声かけには、子育てにも通じるヒントが詰まっています。
子どもの心は「認められて」育つ
バレエの指導では、できないことを叱るのではなく、「できた部分を見つける」ことを大切にします。
「今日は腕がきれいに伸びたね」「前よりバランスが安定したね」——。
そんな一言が、子どもたちの表情を明るく変えます。
“認めてもらえた”という実感が、次への意欲を引き出すエネルギーになります。
「できない」から始まる成長
バレエは、最初から完璧にできるものではありません。
何度も挑戦し、少しずつ形をつくっていく過程こそが学びの時間です。
子どもがつまずいたときに、「ここがダメ」ではなく「こうすればできるよ」と伝える。
それだけで、失敗は“成長の途中”に変わります。
この姿勢は、家庭での声かけにもそのまま生かせます。
「言葉のトーン」が伝える安心感
同じ言葉でも、伝わり方は声のトーンで大きく変わります。
「落ち着いて」「大丈夫だよ」——。
柔らかな声かけは、子どもに安心感を与え、挑戦する勇気を支えます。
バレエ教師も、難しい振付を教えるときこそ、ゆっくり・優しく・短く話すことを意識しています。
子育ても同じ。ことばの温度が、子どもの心を包み込みます。
頑張りを「過程」で褒める
結果よりも「努力の積み重ね」に目を向けることが、子どもの自信を育てます。
心が伸びる声かけのヒント
- 「○○できたね」より「○○をがんばったね」
- 「失敗してもいいよ」より「やってみたのがすごいね」
- 「上手にできたね」より「楽しそうに踊っていたね」
努力を見守る言葉は、子どもに“信頼されている”という安心感を与えます。
まとめ ― 声かけは、心を育てるレッスン
バレエも子育ても、目指すのは「上手にすること」ではなく「成長を支えること」です。
できない日があっても、声をかけてもらえることで前に進めます。
日々の小さな変化を見つけ、「あなたを見ているよ」と伝える。
その言葉こそが、子どもの心を伸ばす一番の魔法です。
🌸 次回予告
次は「失敗を恐れない心 ― バレエが教える挑戦の美しさ」。挑戦を支える気持ちの整え方を紹介します。

講師メッセージ
しなやかな姿勢とやさしい呼吸が、子どもたちの毎日を支えます。年齢に合わせたクラスで安心して学べます。

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