(3) 正しい立ち方で変わる日常 – バレエに学ぶ“まっすぐ”の感覚 –

🌺シリーズ第3回
🌸 連載:バレエで培う心と体の素養
「立つ」という動作には、心と体を整える力があります。
バレエの「まっすぐ立つ」感覚を通して、姿勢と気持ちが整い、日常の過ごし方が少しずつ変わっていきます。
姿勢が整うと、心も穏やかになる
正しい立ち方は、見た目の美しさだけでなく、心の落ち着きにもつながります。
背すじを伸ばすと呼吸が深くなり、気持ちが安定します。
バレエでは、つま先から頭のてっぺんまでを意識しながら“まっすぐ立つ”練習をします。
姿勢を整えることで、体の内側の筋肉が自然と働き、前向きな気持ちが生まれます。
まっすぐ立つための体の使い方
姿勢を正すためには、筋力よりも感覚が大切です。
力を入れて頑張るのではなく、体を支える軸を感じることがポイントです。
正しい立ち方・3つのステップ
- 足のかかとをそろえ、つま先をわずかに開く(第1ポジション)
- おなかを軽く引き上げ、背すじを伸ばす
- 肩を下げ、首を長く感じる
無理に胸を張るよりも、体の中心を意識することが“まっすぐ”への近道です。
立ち方ひとつで変わる印象
姿勢は、第一印象を大きく左右します。
背中が丸いと気持ちまで沈んで見えますが、背すじを伸ばすと表情まで明るくなります。
教室でも、立ち姿が整うと動きが美しくなり、表現力が増します。
就職活動で、念願の会社に入社したOBが「面接を担当した方から、入社してからずいぶん経ってから『あの時、大勢の学生の中でスッとしていたあなたに目が行った』と姿勢の良さが採用の後押しになったみたいです」と話してくれたケースもあります。
就職活動に臨まれる学生さんはみな遜色のない資格を取得されて頑張っておられると思います。その中においても、たたずまい、姿やしぐさという素養は一朝一夕で見につくものではなく、その分大きなアドバンテージとなったケースといえるでしょう。
姿勢を整えることは、自信を育てることにつながります。
日常でできる「まっすぐ」の練習
レッスン以外でも、意識ひとつで姿勢を整えられます。
毎日できる簡単姿勢チェック
- 信号待ちのときに背すじを伸ばす
- イスに座るとき、足を組まず骨盤を立てる
- スマートフォンを見るときは顔を下げすぎない
少しの意識が、体の使い方を変えます。続けることで姿勢が自然と美しくなります。
まとめ ― まっすぐ立つことは、自分を整えること
バレエで学ぶ“まっすぐ”の感覚は、姿勢だけでなく心の姿勢にも通じます。
立ち方を整えると、呼吸が変わり、気持ちにも安定が生まれます。
日常の中でふと姿勢を意識する時間をもつことで、自分を見つめ直すきっかけになります。
まっすぐに立つ姿勢が、日々の小さな自信を育てていきます。
🌸 次回予告
次は「呼吸とリラックス ― 心と体をゆるめる時間」。深い呼吸で力みを手放すコツを紹介します。

講師メッセージ
しなやかな姿勢とやさしい呼吸が、子どもたちの毎日を支えます。年齢に合わせたクラスで安心して学べます。

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