(1) 子どもの悪い姿勢を見直す -バレエが伝える体の意識-

🌺シリーズ第1回
🌸 連載:バレエで培う心と体の素養
スマートフォンやタブレットの長時間利用で、猫背になる子どもが増えています。
バレエのレッスンには、体の使い方を見直し、正しい姿勢を取り戻すヒントが詰まっています。
姿勢の乱れは、心と体のバランスの乱れ
背中を丸めて座る、首が前に出る、片足に重心をかける――。
こうした姿勢のくせは、筋肉の働きを偏らせ、体の軸をゆがめてしまいます。
姿勢が崩れると呼吸も浅くなり、集中力の低下にもつながります。
バレエでは、全身のバランスを整えながら“立つ”ことを学びます。
それが、心と体の安定につながる第一歩になります。
バレエが教える「体を感じる力」
バレエでは、手や足の形だけでなく、体の内側の感覚を大切にします。
たとえば、背すじを伸ばすときは筋肉で「引き上げる感覚」を意識します。
こうして「自分の体を感じる力」が育ち、正しい姿勢を自分で保てるようになります。
外から注意されるだけでなく、自分で気づける体の意識こそ、長く続く姿勢改善につながります。
悪い姿勢を整えるための基本練習
バレエに学ぶ姿勢改善3ステップ
- 足の裏で床を感じながら立つ
- おなかを軽く引き上げる
- 頭のてっぺんを上に引っ張られるように意識する
この3つを意識するだけで、背中が伸び、重心が安定します。
鏡の前で1分間、まっすぐ立つ練習を取り入れると、体の軸を整える習慣が身につきます。
正しい姿勢がもたらす心の変化
姿勢が整うと、呼吸が深くなり、気持ちも落ち着きます。
胸を開いて立つと、自然と表情がやわらぎ、自信が生まれます。
子どもたちはバレエの動きを通して、「体を整えることは心を整えること」と学びます。
美しい姿勢は、見た目の印象だけでなく、前向きな気持ちを引き出す力があります。
まとめ ― バレエが教えてくれる「体の声を聴く」姿勢
子どもの姿勢を変えるために大切なのは、注意よりも「気づき」です。
バレエの動きには、体の声に耳を傾けるヒントがたくさんあります。
正しい立ち方や呼吸を通して、体のバランスを整える力を育てていきましょう。
姿勢が変われば、心も前を向き、日常が少しずつ変わっていきます。
🌸 次回予告
次は「集中力は姿勢から育つ ― バレエで整う“心のリズム”」。立ち姿が集中を支える流れを紹介します。

講師メッセージ
しなやかな姿勢とやさしい呼吸が、子どもたちの毎日を支えます。年齢に合わせたクラスで安心して学べます。

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